2日ほど諸事情で、珍しくサボってしまったーーー▼
でも、今週はもうすでに2本映画見てるので、まずは、これから。
亡国のイージス。
海上自衛隊のイージス艦『いそかぜ』の副艦長、宮津弘隆二等海佐(寺尾聰)は、東京湾沖で訓練航海中に某国対日工作員のヨンファ(中井貴一)と共謀し、『いそかぜ』の乗っ取りを図る。
そして、乗組員を強制退艦させ、日本政府に宣言をする。
彼らの手にはわずか1リットルで東京を壊滅させる事が出来る特殊兵器『GUSOH(グソー)』があり、日本政府に対し、彼らが出した要求が飲めない場合は、都心にミサイルを撃ち込むという。
タイムリミットまでの時間は10時間。
そこで、防衛庁情報局の渥美大輔(佐藤浩一)らが事態解決に乗り出すが、最新鋭の防空システムを持つ『いそかぜ』の前になす術が無い。 日本政府も突然のこの要求に苦慮するばかりで、一見、壊滅は避けられないように見えた・・・が、
そんな中、艦の構造を誰よりも知る先任伍長の仙石恒史(真田広之)は、『いそかぜ』を取り戻すべく、1人艦へと引き返す・・・・・
しかし、刻一刻とタイムリミットは近づいていく。仙石はイージスを取り戻せるのか?そして、東京は壊滅してしまうのか?
考えてみれば、福井晴敏氏の本ってきちんとまだ読んでない。よってつい、数ヶ月前に公開した「ローレライ」も観ていない。
まぁ、そんな状況なので、予備知識もあまりないまま、これを観ようと思い立ったのは、やはり
今年が戦後60年という節目の年でもあり、あの戦争ってホントのところ、意味があったのだろうか?となんとなく思っていたこともあり。
だから、これだけの名優さんたちが出ていても、むしろ、ストーリーを重視して観てたので、今回はこの方の演技がどーの、っていう書き方はちょっとできないが、正直、この4方の演技力に助けられた部分があるのは否定できない。
映画自体は内容をむしろ、あんまり深く考えないで観る分には、それなりに見ごたえもあるし、戦争ってやだねーで、終わることもできるのかもしれないけれど・・・・・
正直、最初の、イージスの存在理由を語ったあたりから・・・・???となってしまい、あたしの中でこの存在理由がいきなり宙に浮いてしまった(苦笑)
まぁ、原作(今度読んでみます)は内容も素晴らしく、相当なボリュームらしいし、2時間あまりでまとめるってのはちょっと無理もあったのかもしれない。やはり2回くらいに分けたほうが、よかったのかも。
だって、そもそも、どこにポイントを置いてるのか正直見えなくて・・・・
人物像の描き方も少し中途半端な感じもしたし、実際、有事的な部分が思ってたよりも多かったような・・・・エンターティメントの部分と人間ドラマの部分、両方ともできるだけ描こうという意図があったのかもしれないけれど、かえってどっちも中途半端だったような印象。惜しい。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
戦争って、なんか・・・アメリカみたいに、軍事産業も発展するから、やればやったらだけ潤うとか、はてまたコイズミさんみたいに、靖国参拝なんてのも、(どっかの記事で読んだけど、週刊誌だったかな・・・・)特攻隊への憧憬みたいな部分もあるとか、ないとか、という話もあるようなのだ。で・・・・そこに通じるものはなんとなくあたしが勝手に感じてることなんだけど、
戦争って仕掛けたほうがカッコいい、というか、なんか歪んだ理論があるような気がしてならないのだ。
ホントはそんなこと全然なくて、きちんと折り合いもつけず、勝手に怒って、仕掛けて、その国に住むたくさんの人々の人生を奪うことに対してはそっちのけ。
・・・・全然カッコよくない。子供の喧嘩がとてつもなく大きくなった感じ。
むしろ、平和は、少しでも歩みよって、回避していこうというオトナの行動とも思えるわけで。
すっごくシンプルに考えてみると、戦争と平和ってそんな感じなんだよね。
いまの日本人って、あたしなんかもそーなんだけど、威厳もなくなったし、自分たちは平気だ、というどこかそんな甘い考えも蔓延してるのに、相変わらず、この国の上の人たちは子供の喧嘩のノリで、いつかまた仕掛けよう・・・とわざわざ憲法を変えてまで、虎視眈々としてるんだから、
もう呆れてしまうというか、何というか。
・・・・戦後60年経って、あの当時を知る方は少なくなり、やがては、戦争によって失うものの大きさを知る機会もどんどん減っていくことにもなるかもしれない。
それだけに、・・・・この映画を見て、そんな今の日本の微妙な立場を改めて再認識してしまったのはきっとあたしだけではないはずだ。
・・・・これから日本はどこに進んでいくのだろう・・・・?