皇帝ペンギン。
やーっと観れた。この夏はどーしてもこれを観ないわけにはいかなかったのよ(笑)
南極に冬がやってくる3月、多くの生き物たちが暖かさを求めて北へ移動する中、逆に南へと旅を始めるものたちがいる。気温はマイナス40度。想像を絶する極寒の中、ペンギンの仲間の中でもっとも大きい、皇帝ペンギンたちは、隊列を組んで行進を始める。
100キロほどの距離を行進して目指すのは、外敵が近づきにくい氷山に囲まれた土地。
ここでペンギンたちは、1年に1回、お互いのパートナーを見つけるための求愛行動(ダンス)を始める。5月末、産卵を終えたメスたちは卵を自分のパートナーに託し、100キロあまり離れた海へ向かう。自分とこれから産まれるヒナのための餌を求めて。
英語でいうと、エンペラーペンギンという名前になるんだけど、とにかく、最初の行進のところからぐいぐいと惹かれてしまう。
極寒の地・南極で、懸命に、そして、真摯に生きぬいている皇帝ペンギンたちの記録。
この撮影は、想像を絶する苦労があったに違いない。それだけに、今まであたしたちが知らなかったこのペンギンたちの生き様がリアリティを持って、観る者のココロを揺り動かすのだ。
だって、彼らはマイナス40度という過酷な条件下で1年に1回、愛を交わし出産し、卵を孵すまで夫婦交互にヒナを育てあげるというのだから。
そう・・・卵が生まれたあと、子供のためにエサを確保するために、メスは、再び100キロ以上もある海に戻り、オスはその間、4ヶ月間絶食して、猛吹雪から子を守るということをしないと、ヒナは孵すことができないのだ。
そして、その間にもドラマはある。
メスも海に戻っている間に、海の魔物に襲われてしまうこともあるし、オスも寒さに耐え切れず、卵をダメにしてしまうこともある。
本当に想像以上に過酷な作業。
でも、それに耐えるための原動力になるのは、やはり、愛情と信頼と、それに加えて、自分たちの子孫を残すという、いわば本能的なところだったりするわけで。
それに、このペンギンたち、相当に仲間意識が強い。
んー・・・・人間には本来ならここまで・・・できるんだろうけど、なんかどっかで狂っちゃったのかもしれないなぁ・・・
そゆ意味では、同じ生きる動物同士として、人間もしっかりしろよ(苦笑)と自分たちの生き様を見せることで、叱咤激励してくれてるんだろうね、この映画は。
追記)とはいってもやはり、ペンギンは可愛いっっっっ!!!!