ハワイは、スピリチュアルスポットらしい。
らしい、というのは、実は生まれてこの方、まだ一度もこの地に足を踏み入れたことがないから。
そして、ある日、それは突然来た。
・・・どうもこのハワイの地に呼ばれているような気がしてならないのだ。
気がついたら、ハワイスピリットに触れられるものをあれこれと求めるようになって、現在も
それは続行中だったりする。
この本はそんな流れでみつけた、何度でも読みたくなるような素敵なセラピー本である。
実のところ、自己啓発というか、女性向けの”自分を好きになろう”とか、まぁ、色々出てはいるが、だんだん食傷気味になってきていた。
#この辺の話はまたゆっくり別の機会に設けるとして。
さて、この本では、「自分をとことん愛してこそ、自分らしく生きる近道」というのをキーワードに、著者がハワイ生活の中で見つけてきたさまざまなセラピーのツールがエピソードを交えて散りばめられている。
例えば、
とびきりのラブ・ポーションは”水を飲むこと”とか、
願いことをするときには、
空の星たちに向かって願いを叶った自分をイメージさせつつ、完了形で宣言したあとは、思い切って、その想いを手放すこと、
”うらやましい”、”いいわねぇ”、”ずるい”を使うことは、人をうらやましがる状況を作ってしまうことになるから、この場合はその相手に対して、賞賛することでうらやみや、嫉妬のバリアを取り除き、その羨望する人にフォーカスして、心ゆくまで共鳴することで、自分にも喜びの種をまくことができる、など、即実践してみたいツールが色々と紹介されている。
そして、その語り口は、優しく、ときには強く、読む人の心をユサユサと揺さぶってくれる。
なぜって、文章の中に秘められている著者のメッセージが、ダイレクトに響いてくるから。
・・・何よりも経験に勝るものはないのだ。特にこのテの内容の本は。
かくゆーあたしもその語り口から聞こえてくるメッセージに、何度となく揺さぶられたのだけど、その中でこんな一文がある。
”自分が、自分が、と我を通すのは、自分が誰なのかもわかっていないこと。それはどうすれば自分は幸せになれるかを真剣に考えてないし、いつも通り人任せで、人真似で、人をだましていれば幸せっぽい生活くらい、いくらでも手にいられる。そういう人はほっておいたほうがいい”
・・・いやいやこんな人生は送りたくないね。
自分らしく生きることは、多分自分が生まれる前に、いくつもの輪廻転生を重ねた魂たちも、
それを望んでるに違いないわけで。
そのためにも、自分を癒して、自分の目的を知って、それをまっとうすることは、きちんと
果たすべきなのだろうとここ数日感じることでもある。
乗り越えられないハードルではないからこそ、辛くても悲しくても、この心が受けた痛みは、
乗り越えられると信じて、向かい合うしかないのだ、と。
立ち向かうこと・・・確かに勇気は居るけどね。
いずれにしても、改めて、色々痛感されられたと同時に、自分の中を見つめる作業ももっと進めてみようと思った1冊。ハワイ好きな方はもちろん、少し足元を見つめたいな、思ったときには是非。
そして、この世から去るときは、この海のそばで「ありがとう」って、次の魂に引き継いでみたい。