ジュード・ロウはまぁ、特別に熱狂的なファンでもないけれど、ジェイソン・シュワルツマンとか、ナオミ・ワッツ、そして、ダスティン・ホフマン、リリー・トムソン、で、イザベル・ユペール、マーク・ウォールマーク・・・という演技派たちも登場するし、チラシ(まるで地方の大型ショッピングセンターのチラシのような^^;)見てたら、どーしても観たくなった。
で、昨晩無事に前売り捕獲。
で、まだこれから公開されるとこが多い(関西、名古屋、福岡など)ので、なーるべくネタバレしない程度に・・・・・
ハッカビーズ。
環境保全団体の支部長を務めるヲタ青年アルバート(ジェイソン・シュワルツマン)は、森と沼を救うプロジェクトを前にイラつく日々を送っている。
その理由は、なんでも揃う便利なスーパー、ハッカビーズのイヤミなエリート社員ブラッド(ジュード・ロウ)が、自らの新店舗建築計画とともに参入してきたから。
しかし、ここはまず、偶然3回も出会ったアフリカ人と自分の関係を探ろうと、アルバートは「哲学探偵」のヴィヴィアン(リリー・トムソン)の元を訪れた。
が、さらにヴィヴィアンのパートナーであり、同じ「哲学探偵」のベルナード(ダスティン・ホフマン)も加わり、早速、アルバートの私生活に密着した探偵夫妻は、アルバートの心の中にブラッドへの嫉妬があることを知り、「全てはつながっている、そして自分が自分であること」と、彼に無我の境地を伝授する・・・・のだが。
うーん、
これ、結構ひとクセ、ふたクセもある映画・・・・・(きっぱり)
・・・といきなり結論を先に書いてしまったが、その理由をこれからちらりほらりと(^^;
もしかしたら、賛否両論分かれそうな気もするなぁ・・・・でも、デヴィッド・O・ラッセル監督はあえてそれを狙ったようなフシがあるんじゃあないだろうか。
まず、アルバートが「哲学探偵」なる一見怪しい人たち(実は観ると分かるんだけど、このヒトたち、分析してるよーで、結構やってることは・・・(笑))に
「自分を探偵して欲しい」っていうところからみても、もうこの映画の奇想天外ぶりが分かるってもの。
おまけに出てくる登場人物もそうそうたるクセモノ揃い(苦笑
だって、ブラッドは大手スーパーマーケットの自意識過剰なエリート社員だし、消防車に乗ることを拒否するエコな消防士のトミー(マーク・ウォールマーク)っていうのも出てくる。
はてまた、ブラッドの恋人であり、美人で、モデルもしているドーン(ナオミ・ワッツ)は、実は美の価値からの解放を望んでいたりするし、途中で「哲学探偵」のライバルであるカテリン(イザベル・ユペール)も登場してくるもんだから、もうクセモノにさらに輪をかけてるというか(笑)
そんなクセモノたちが繰り広げる物語は一見コメディーのようで、底辺には、シニカルな要素も結構あるので、正直、あたしもどっちのカテゴリーに置いていいのか、判断に迷うところではある。
まぁ、実際、ブラッド役を演じたジュード・ロウの
インタビューでもあったけれど、この映画のキーワードって「自分自身って何?」「自分が本当に幸せって思えることって何だろう?」という、”
自分探し”だったりするのだ。
映画の中では、この6人の主人公たちも、ドタバタな展開の中でも、結局は自分探しに模索することになるわけで。
と、考えると、確かにテーマ自体はそれこそ、いくらでもネタ的には広げられそうだし、フツーにやったんじゃあ面白くもない。
で、監督は、そこをあえて、不可思議な方向に持って行った、ということになるのかな。
そゆ意味では・・・これはかなりオリジナリティ性が強い作品とも言えるんじゃないだろうか。
・・・だけど、これが成功したか、失敗したかは、ご覧になった方の判断次第かな、と。
最後に個人的な感想をもう少しだけ。
あたし自身は、正直すぐには分からなかったが(苦笑)しばらくしてから、あとで分かってきた部分があったので、まずは、シンプルにああ、この人たち、自分探し中なのか・・・と思って見たほうがあんまり悩まないで済むかも。
それにしても、ジュード・ロウの演技は難役だったはずなのに、かなりイキイキして演技してたなぁ。いい壊れっぷり(笑)という意味では、ナオミ・ワッツ、マーク・ウォルバーグもそうかも。
イザベル・ユペールも大胆だったしー。
ダスティン・ホフマンとリリー・トムリンのコンビも、掛け合い的には絶妙だったかなぁ。
なんといってもこの物語のキーパーソンになる人たちの役ですから(苦笑
余談;P
ディノスのサイトで、この
ハッカビーズのスーパーさながらのサイトがあります(笑)